噛み合わせ不良で精神的に不健康になる!?
現代社会はストレス社会と言われ、それを象徴するように働き盛りの年代層がうつ病になってしまうケースが目立っています。 そのため、精神疾患が社会問題化してさまざまなところで対応策などが議論されています。 あまり注目されていませんが、噛み合わせと精神的な健康が関係しているのをご存じでしょうか? どのような関係があるのかここでご紹介します。
精神疾患の原因としては割合が低いものの、噛み合わせが悪いことで自立神経失調症などの精神疾患になってしまうことがあります。
噛み合わせの悪さは姿勢の悪さに影響してきます。
噛み合わせが悪いことで、背骨が歪んでしまうこともあり、それが原因となって自律神経に悪影響を及ぼすのです。
背骨が歪んでしまうと腰痛や肩こりなどに悩まされやすくなり、それがストレスとなって次第に自律神経に影響を与え、不眠などの症状が出るようになることがあります。
このように自律神経に悪影響が出ると自立神経失調症となってしまい、偏頭痛やひどい肩こりに悩まされることになりますし、ひどいケースではうつ病を併発することもあります。
ストレスが溜まってくることで、就寝中にひどい歯ぎしりをするようになることもあります。
このことで歯がすり減って噛み合わせに異常が出てしまい、先に説明したように背骨の歪みに始まる悪循環に陥ってしまうこともあるのです。
就寝中に歯ぎしりなどをコントロールするのは難しいもの。
普段の生活でストレスを溜め込まないようにすることが一番の方法ですが、なかなか上手く解消できないことも多くあります。
歯ぎしりの対策としてマウスピースを使用する方法もありますが、対処療法的なものですので、ストレスを解消して歯に影響を与えないようにすることが重要なポイントになります。
歯ぎしりが進んでしまうと歯の歪みも目立ってくるようになり、外見のコンプレックスなどから強いストレスを感じるようになる恐れがあります。
それを治療するために歯科と心療内科の両方に通院することになると、医療費に相当なコストがかかるようになってしまいます。
また、一度精神疾患になってしまうと完治まで長期間かかることを覚悟しなければならず、再発してしまうリスクも高いです。
歯ぎしりの原因は人によって異なるため、それぞれの患者に合わせた治療が必要になります。
噛み合わせと精神疾患の関係は、精神疾患の原因の中ではそれほど高い割合を占めるものではありません。
しかし、どのような治療を進めていってもまるで効果が感じられず、歯科で診断を受けてみて、噛み合わせに原因があったという例もあります。
噛み合わせ不良は、身体だけでなく精神にまで影響を及ぼす深刻な問題だという認識を持つことが大切ですよ。
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