インビザラインの費用はどの程度が相場ですか?
インビザラインは、矯正治療の先進国であるアメリカのアライン・テクノロジー社に歯のデータを送り、マウスピースを製作・発送をしてもらう最新の治療法です。
そこで費用が気になるところですよね。費用の相場はどのようになっているのでしょうか。
特殊な矯正、新しい技術を使った矯正となると、費用もグッと上がってしまうのではと心配になられる方も多いと思います。 ですが、ご安心ください。インビザラインは保険の適用されない自費治療とはなりますが、従来のワイヤーを使った矯正と大差のない費用でメリットたくさんの目立たない矯正を行うことができます。
費用の相場は、歯並びの状態や“どのくらいの治療が必要か”にもよります。目安はおよそ80万円〜110万円となっています。細かく分けると次のとおりになります。
自費治療となるので、歯科医院ごとに金額が異なります。歯科医院によっては、これら費用以外に、カウンセリング費用や精密検査費用、保訂費用などが追加されていく場合があるので、事前に確認が必要です。
最新の治療法、メリットの大きな治療法は、費用も高くなってもおかしくありません。なぜインビザラインは従来の矯正と大差ない費用で実現しているのでしょうか? インビザラインで使用するマウスピースはプラスチックで出来ており、差し歯や入れ歯のように希少な金属を使っているわけではないので、素材にかかる費用が比較的低額です。 マウスピースを制作するアラインテクノロジー社は世界中から注文を集めるトップシェアの企業です。スケールメリットが働いており、価格設定は飛びぬけて高額ではありません。 またマウスピースの費用だけでなく、私たち歯科医やスタッフにかかる人件費についても、ノウハウと技術によって効率化を行い、無駄な対価を頂きません。 これらの積み重ねによって、最新でありながら従来と変わらない費用が実現できています。
当院でインビザラインを行う場合には、以下の費用がかかります。
インビザラインを紹介している他の医院の中には「インビザライン30万から」と格段に安く謳っているところもありますが、これは部分的な矯正だからできる値段となります。また、この後で詳しく説明いたしますが値段の安さばかりを強調している医院には思わぬ落とし穴がありますので、ご注意ください。
では、他の矯正装置と費用を比較すると違いはあるのでしょうか。一般的な成人矯正の費用を例に比較してみましょう。費用は目安であり、歯科医院によって異なります。お口の状態によっては、プラス料金がかかる場合もあります。
費用を比較すると、他の矯正方法とほとんど差はありません。矯正治療は、“費用で選ぶ”のでは無く、メリットやデメリットを知った上で、その矯正治療法を続けていけるかどうか、で選ぶ事が重要です。
矯正治療は長期間にわたり、当初とは話と違い追加の費用で総額が膨れ上がってしまった、といったトラブルが残念ながら起きてしまうこともあると聞きます。
くろさき歯科では、初回の無料相談の際に治療計画や費用についてしっかりとご説明し、納得いただいてから治療に入ります。
安心して治療に専念していただくためにも、治療内容はもちろん費用の面でも不明な点や不安なことは1つ残らずご相談ください。
インターネットで調べていると、「格安、型取り1回だけ」などと様々な宣伝文句で相場よりもかなり安い価格でインビザラインを勧めているところがあります。このような安すぎるインビザラインは注意が必要です。
例えば、治療行程をコンピューターシュミレーションに任せきりで、噛み合わせが狂ってしまう事や、矯正期間が長引く事などが考えられます。矯正治療は、きちんと歯並びが改善されなければ意味がありません。費用だけで選ばず、安心してご自分の歯を任せられる歯科医院を選ぶ事が大切です。
インビザラインは患者さんの口内のデータを元に、コンピュータで3Dシミュレーションを繰り返し、マウスピースを制作し矯正を行っていきます。患者さんのお口とコンピュータ画面とを繋ぐ、歯科医の判断や経験によって治療の結果が左右されます。またお口の状態によっては、インビザライン自体が適していない、という判断もありえます。
ですので、患者さん個々のお口に合った適切な治療計画を立てることができなければ、なかなか歯並びを望み通りに矯正できず、治療期間が延びてしまい、費用も余計にかかってしまうこととなります。
インビザラインを行う医院を選ぶ際には、実績のある信頼できる歯科を選んでいただくことが、費用を抑えることにもつながります。
無駄な費用を抑えるためには、医師も患者さんとお互いが適切な治療を行わなければいけません。 私たちが、無駄なく効果的な治療計画と作業工程を行うのはもちろんのことですが、患者さんにもぜひご協力いただければと思います。インビザラインのマウスピースは、毎日20時間以上装着するのが決まりで、自分できちんと装着しなければなりません。装着時間を守らないと、思うような矯正結果が得られず、治療期間が延びてしまう事があります。そうなると、それだけ治療費もかさんでしまうので注意しましょう。
矯正治療はトータルすると高額になりますが、全て一度に支払わなければいけないという事はありません。最近では、デンタルローンやカードでのお支払いにも対応している歯科医院が多いです。当院でも、現金でのお支払いの他、デンタルローンやカード払いにも対応しています。デンタルローンを利用した場合も、医療費控除の対象となります。
医療費控除とは、1年間に同一家族が、10万円以上の医療費を払った場合に、税務署へ確定申告をすると、納めた税金の一部が戻ってくる制度です。医療費控除を利用すれば、1割弱くらい税金が返ってくるので、実質的に治療費を減らす事ができます。
1年間に支払った医療費に含まれるのは次の3つです。「歯科治療にかかった費用(検査・診断料、処置・調整料など)」「医師・歯科医師より処方された、治療に必要な医薬品の費用」「通院のための交通費(バスや電車、タクシーの費用であり、マイカーのガソリン費用は含まれない)」
いかがでしたでしょうか。インビザラインの費用の目安はおよそ80万円〜110万円です。他の矯正治療法と比較しても大差は無く、どちらかというと少し高額になります。ただし、メリットは大きく、装置を装着していてもほとんど目立ちませんし、歯磨きや食事の際にはマウスピースを取り外す事ができるので、煩わしさも少ない矯正方法です。
歯は一生ものです。美しい歯並びで美しい笑顔を手に入れる事ができます。従来の矯正治療を躊躇していた方も、インビザラインを検討してみてはいかがでしょうか。
インビザラインのメリットについて、こちらの記事でさらに詳しくご説明していますので、ご覧ください。
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