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治療体制

虫歯があっても矯正は可能なのか?もし可能なら優先すべきはどちらなのか?

お口の中のトラブルは幾つか併発することがあり、その例の一つとなるのが虫歯と矯正です。 最も、時間があればこういったケースが起こってもそれほど問題はないですが、 何度も歯科医院に通う時間がない場合はどちらの治療を優先するか迷ってしまうでしょう。

今回はこうした矯正を希望した時に虫歯が見つかった際の治療の順番を解説します。 また、それに伴い虫歯を治療しながら矯正をする方法、 さらには矯正中に虫歯になりにくい方法についても触れていきます。

2.矯正中の虫歯治療

矯正中はお口の中が虫歯になりやすい環境になります。これは矯正器具を装着することが原因であり、
そのせいで歯磨きがしづらくなって普段以上にプラークや食べカスが残ってしまうからです。
さらに矯正器具を装着することで食べカスなども見えにくくなるため、磨き残しが出てしまうのです。

虫歯予防を徹底するなら、手鏡を使いながら根気よく時間を掛けて磨くことが必要です。
また、矯正中の歯磨きの方法の指導を受けたり、定期検診を受けたりするなど、
歯科医の力を借りることでも虫歯予防することができます。

では、実際に矯正中に虫歯になってしまった場合の対処を以下で解説していきます。

軽度の虫歯なら治療は後回し

矯正中に虫歯になった場合の具体的な対処は、虫歯の程度や場所によって異なります。
ただ、大抵の虫歯なら矯正器具を装着したままで治療可能ですし、
軽度の虫歯なら当面は経過観察のみで治療はしないという場合も多くあります。

「虫歯治療=削る」というイメージが強いと思いますが、最近では削らない治療方法も増えてきています。
このため、虫歯が見つかった場合にはどんな治療方法があるのか?また、どの治療方法が適しているのか?
これらを歯科医と相談した上で、最も適切で矯正治療に影響のない方法を選んでください。

重度の虫歯なら矯正器具を外して治療する

ワイヤーが邪魔になって治療できない場所や重度の虫歯が見つかった場合は、
矯正器具を外して治療、と言うよりは一旦矯正治療を中断して虫歯治療を行うこともあります。
特に矯正専門の歯科だと、そもそも虫歯治療を行っていないことがあるのです。

さらに保険適用外といった場合もあるため、
そうなると虫歯治療のためにワイヤーを外す可能性が高くなるでしょう。
とは言え、突然重度の虫歯が発生することはあり得ないので、
矯正治療中に定期検診にきちんと通っていればこうした事態に陥ることはまずありません。

矯正治療後に虫歯が発見されることもある

矯正治療中はまだ歯並びが整っていない状態なので、
歯が重なっている部分においてはレントゲンで虫歯の有無をチェックします。
しかし、それでも絶対に虫歯を発見できるというわけではないのです。

矯正によって歯が動き、それによって隠れていた虫歯が発見されることもあるのです。
この場合は既に矯正を終えているため、矯正自体に影響が出ることはもちろんありません。
ただ、こういったケースもあり得るのだということを知っておいてください。

3. 矯正治療中の虫歯の予防方法

基本となるのは歯磨きですが、上記で解説したとおり矯正器具が邪魔になって普段のように歯磨きできません。
このため、歯磨きの回数を増やすなどの工夫が必要ですし、矯正用の歯ブラシを使用するのもおすすめです。
磨き残しがないよう丁寧に磨き、気になるようであれば染め出しをして磨きグセを確認するといいでしょう。

また、歯間ブラシやワンタフトブラシを使用することでも歯磨きの効果を高めることができ、
従来の歯磨きで除去できない汚れをかき出すことが可能です。
そして最も欠かせないのは歯科医院で定期検診を受けることです。

歯磨きの方法の指導を受けられるだけでなくお口の中をクリーニングしてもらえますし、
虫歯予防はもちろんのこと、仮に虫歯が発生してもそれを早期発見できるメリットがあるのです。
せっかく高い費用で矯正治療を行っているので、これらのことに心掛け虫歯予防を徹底しましょう。

4. 虫歯になりにくい矯正治療の方法

矯正治療の基本は矯正器具を装着することですが、この矯正器具の種類はブラケットだけではありません。
そして、矯正器具の種類によって虫歯になりにくいという特徴を持っているのです。
最も、他の矯正器具にはそれならではのデメリットもあるため、
単に虫歯へのなりにくさで決めるのではなく、メリットとデメリットを把握した上で決めましょう。

 マウスピース矯正

目立たない矯正方法ということで、ブラケットよりもこちらを希望する人が増えています。
自由に取り外しできるので普段どおり歯磨きできますし、しっかり磨ける点で虫歯になりにくいと言えます。
マウスピース矯正の最大のメリットは前述したように目立たないことです。

このため、人前で出る仕事をしている人や女性は特に魅力的に感じるでしょうし、
取り外しできる点で楽器の演奏や格闘技をする人でもそれらを行う上で支障がないのです。
また、痛みが少ないため小さな子供でも矯正可能というメリットもあります。

一方デメリットですが、重度の矯正になると時間が掛かり、その分費用が高くなることが挙げられます。
さらにマウスピース矯正に対応している歯科医院は日本では現状少ないため、
どこででも受けられるというわけではなく、そんな手軽さのなさもデメリットになります。

裏側矯正

文字どおり、歯の裏側に矯正器具を装着する方法です。
虫歯のなりにくさを考えた場合、歯の表側と裏側では表側の方が虫歯になりやすい特徴があります。
これは、歯の裏側に比べて表側の方がエナメル質の厚さが薄く、唾液も循環しにくいためです。

虫歯になりやすい歯の表側が歯磨きしやすくなることで、虫歯になるリスクを減らすことができるのです。
最も、矯正器具を装着している以上は普段より磨きにくくなるのは確かなので、
今まで以上に虫歯への注意が必要になることは変わりません。

裏側矯正のメリットはこうした虫歯になるリスクを減らせることに加えて、
会話していても相手に矯正器具が見えにくいという見た目上のメリットもあります。
その反面、舌への違和感やものの食べづらさ、発音がしにくいといった独特のデメリットもあるのです。

まとめ

虫歯がある場合はまず虫歯治療を行ってから矯正治療をスタートするのが基本です。
しかしそれはあくまで基本であり、マウスピース矯正など虫歯治療と矯正治療を並行する方法もあるのです。
このため、基本だけにとらわれず歯科医とよく相談して決めることをおすすめします。
もちろん、どんな方法だとしても矯正治療中はしっかりケアを行って虫歯予防に努めることが大切です。

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